3行でわかる要約
- 資産運用とは、「自分の資産(お金)を投資などで増やすこと」
- 初心者が始めるなら、「少額」「長期」「積立」の3つのポイントを押さえて選ぶ
- リスクを負わずに始めたいなら、「ポイント運用」がおすすめ
「そろそろ資産運用について考えたいけど、どれが良いのかわからない・・・。」
このような悩みを持っている方は多いと思います。それに資産運用の一環として投資をするとなると、「損をしたらどうしよう」と不安に思ってしまいますよね。
そこで今回は、初心者の方でも始めやすいおすすめの資産運用方法をご紹介します。初心者がやりがちな失敗の回避法も紹介しているので参考にしてみてください。
資産運用とは

ひとことで言うと、資産運用とは、「自分の資産(お金)を投資などで増やすこと」です。
あたり前のようにやっている銀行にお金を預ける(預金)も、資産運用の一つと言えます。
資産運用と聞くと、「難しい」「堅苦しい」というイメージがあるかもしれませんが、初心者の方でも簡単に始められるものもあるので、気軽に見ていってください。
代表的な資産運用の種類
代表的な資産運用の種類と特徴は以下の通りです。「資産運用」と言っても投資先、運用規模、運用期間など様々なことがわかりますね。
資産運用方法 | 概要 | メリット | デメリット |
預貯金 | 銀行や信用金庫に預け、利息を得る方法 | ・必要なときにすぐ引き出せ、資金の流動性が高い ・1円から始められる | ・金利が低いため、インフレの影響を受ける |
株式投資 | 企業が発行する株式を買い、配当金や売買差益の獲得を目指す方法 | ・株主優待をもらえる銘柄もある ・大きなリターンを得られる可能性がある | ・企業の業績悪化や社会情勢、市場動向等の要因により株価が下がるリスクがある ・企業が倒産した場合、株式の価値がなくなるリスクがある |
投資信託 | 運用会社を通じてさまざまな投資対象に分散投資し、収益を得る方法 | ・少額から分散投資ができる ・投資のプロである運用会社に実際の運用を任せられる | ・各種手数料がかかる ・市場の値動き等により損失が出るリスクがある |
iDeCo(個人型確定拠出年金) | 公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の1つ | ・資産運用しながら税制上の優遇措置を受けられる ・老後を迎える前に資産を使い込んでしまうのを防げる | ・選ぶ商品によっては元本割れリスクがある ・原則60歳になるまで資産を引き出せない |
貯蓄型保険 | 貯蓄性を持ちながら万が一に備える方法 | ・月数千円から加入できる ・生命保険料控除により税制優遇を受けることができる | ・保険期間満了前に解約すると受取額が少なくなる ・保険会社が倒産した場合、解約返戻金や満期保険金の金額が減るリスクがある |
これだけ種類があると、「どれが自分に合っているか」迷ってしまいますよね。
資産運用方法の選び方
はじめて資産運用する方にとって、1番のハードルは「どの方法で資産運用をするかを決めること」です。
自分の大切なお金を運用するわけですから、よくわからない商品に投資をして損するのは避けたいはず。
そうならないためには、以下3条件を満たす資産運用を選ぶことが重要です。
少額から始められる

まずは、「少額から始められるかどうか」を確認しましょう。最初から大金をつぎ込んでしまうと、資産を大きく減らす可能性が高いです。
たとえば、100円から投資を初めて、10円の損が出たとしても「こんな感じで損が出るのか」と冷静に受け止められると思います。
しかし、いきなり100万円を投資して次の日に10万円損していたらどうでしょうか?多くの方は焦って「これ以上損しないうちに売ってしまおう」と冷静な判断ができないと思います。
このような事態にならないために、初心者の方は「これくらいなら安心して始められる」と思える少額から始めてみましょう。
長期運用を前提としている
資産運用全般に言えることですが、運用期間が短くなればなるほど損失リスクは大きくなり、長くなるほど損失リスクは小さくなります。
例えば、株式やFX、仮想通貨など投資商品の短期的な値動きを予測するのは非常に難しいです。短期でお金を増やそうとして、損失を抱え投資をやめてしまう人が多いのもこの理由に起因しています。
一方長期投資であれば価格の上下はあっても、投資先が成長していけば損失を抱えるリスクは小さくなります。
下にあるような、値動きを折れ線グラフで表したものをチャートと言い、傾きが大きいものほど、ハイリスクハイリターンで、短期間で利益が出たり、損失が出やすくなります。
投資先の値動きが激しくない(ボラティリティが低い)

「長期で成長しそうな投資先ならなんでもOK!」というわけではありません。あまりに短期の値動きが激しいと心的負荷が大きくなってしまいます。
初心者におすすめの資産運用方法5選
初心者におすすめの資産運用!といっても、その人の運用資金や運用期間など目的はそれぞれ異なると思います。
そこで今回は、「少額で始められる運用方法」という観点で、初心者の方におすすめの運用方法を5つご紹介します
- つみたてNISA
- iDeCo(イデコ)
- クレカ積立
- ポイント投資
- 投資信託
つみたてNISA
投資デビューの定番になりつつある「つみたてNISA」です。「知名度もあるし皆やってる!」と思った方も多いのではないでしょうか。
つみたてNISAは、「投資初心者にメリットがある設計」になっています。そう考える理由は以下の通りです。
- 少額から積立投資が始められる(100円〜33,333円/月)
- 運用益が20年間非課税になる
- 積立投資により高値でたくさん買ってしまうリスクを下げられる
- 投資できる商品が金融庁によって選定されている
ただ、「20年後に暴落したらどうするの?」と思うかもしれませんが、つみたてNISAは20年後に売却しなければいけないという決まりはなく、特定口座(課税口座)に移して運用を続けることもできます。
資産運用を始めたいと思っている方には、おすすめの投資方法です。
iDeCo(イデコ)

iDeCo(イデコ)は、個人で運用ができる年金制度です。長期積立投資が基本なのはつみたてNISAと変わらないのですが、iDeCoならではのメリットがあります。それは、「節税効果」です。
iDeCoの場合、投資した金額(拠出額)分全てが「所得控除」の対象になります。簡単にいうと、「投資した金額に応じて「住民税・所得税」が安くなる」ということです。
節税効果の例
- 30代
- 会社勤務で企業型年金は未加入
- 毎月の掛け金は、上限金額の2万3000円
- 年収は400万円
→節税効果:約41,600円 / 年
投資信託などを運用して利益を出しながら、節税効果で出ていくお金が減らせるのは非常に嬉しいポイントですよね。
ただし、iDeCoの場合「原則60歳」まで引き出しができない点には注意が必要。しかし、自然と「長期積立運用」ができると考えれば、大きなメリットともいえます。
読んでみたけど
iDeCoとNISAどちらがいいかわからない方はこちらの記事もよろしければ^^
クレカ積立

つみたてNISAもiDeCoも「上限額」が設定されているため、投資に慣れてくると「もう少し投資額を増やしたいのに…」と思うようになります。
こうしたニーズにこたえるのが「投資信託のクレカ積立」です。クレカ積立とは投資信託の購入をクレジットカード決済で行うというものです。では、なぜ現金ではなく、クレカで買い付けるとよいのか。その理由は「クレカで積み立てた金額に応じてポイントがもらえるから」です
クレカ積立対応のネット証券
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
上限金額は各ネット証券ごとに決められているものの、還元率1%で月5万円積み立てたとすれば「毎月500円分のポイント」がもらえることになります。
「たかが1%では?」と思うかもしれませんが、仮に1%の損失が出ても損失をポイント還元で相殺できると考えれば投資における効果は絶大です。
ポイント投資

「もっと気軽にできる投資はないの?」という方は、普段の買い物で貯まった楽天ポイントやdポイントを使って投資ができる「ポイント投資」にチャレンジするのがおすすめです。
ポイント投資は文字通り、ポイントを使って投資信託や株式を買えるサービスのことです。
以下のポイント投資サービスが人気です。
- 楽天証券の楽天ポイント投資
- SBI証券のTポイント投資
- LINE証券のLINEポイント投資
- 日興フロッギーのdポイント投資
自己資金を失うリスクが0なので、お試しで投資してみたいという方は一度利用してみてください。
投資信託

投資信託とは、「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロが投資家に代わって運用してくれる投資商品です。
そのため購入する商品と金額さえ決めれば、投資の深い知識を持っていなくても安心して資産運用を進められます。
投資信託の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 投資のプロに運用を任せられる
- 1つの商品で分散投資ができる
- コストとなる信託報酬は年0.09%~1.0%程度
投資信託は毎月定額をコツコツ積み立てていく手法が人気で、以下の証券会社では100円から投資信託を積み立てることが出来ます。
・SBI証券
→取扱本数は2,600本以上と、業界トップクラス
・楽天証券
→楽天ポイントが貯まり、全銘柄で買付手数料が無料
資産運用で失敗しないための3つのポイント
大前提として、投資先に関する基礎知識を身につけるのは必須です。よくわからない商品に投資することは絶対にやめましょう。大切な資産を扱うということを忘れないようにしてください
1.分散投資を心がける
投資先を1つに限定してしまうと、その1つの価格が下がってしまうと損失になってしまいます。
そこで取り入れたいポイントが「分散投資」です。やり方はシンプルで、「複数の投資先に投資する」だけです。
分散投資をすることで、損失が出ている投資先を利益が出ている投資先でカバーできるようになります。
2.少額から始める
仮に100万円を運用しようと考えていても、初めから100万円を投資するのは避けましょう。なぜなら投資元本が大きいと損益の金額も大きくなるからです。
「これくらいの損益の変化はよくあること」と投資に慣れている方なら良いのですが、投資がどんなものかわからない状態で、損益が毎日数万円変動するのは精神的に悪影響を及ぼしてしまうと思います。
ですから、まずは最低投資金額の少ない投資先に「少額から」投資してみることが大切です。
運用に慣れてきたら、少額ずつ運用規模を大きくしていきましょう。
3.短期的な損益に一喜一憂しない

わかっていても1番難しいのが「短期の値動きを気にしすぎないこと」です。
資産運用を始めたばかりのころは、毎日投資先の値動きを確認してしまう気持ちはよくわかります。
しかし、長期運用を前提とした投資であれば、短期的な値動きに振り回されてしまっては本末転倒です。
ですから、「どれくらいの運用期間でどれくらいの利益を見込むのか」をしっかり決め、短期の値動きは参考程度にみておくくらいの心持ちで運用しましょう。
まとめ
今回は、初心者におすすめの資産運用方法を紹介してきましたが、自分がやってみたいと思える資産運用は見つかりましたか?
投資初心者におすすめしたい資産運用の方法を中心に、選び方からおすすめの本まで分かりやすく説明してきました。
最後に、本記事でもっとも重要なポイントを4つにまとめると、
- 資産運用の目的を明確にする
- よく理解していない商品に投資をしない
- 少額から投資をスタートする
- 長期運用を前提に運用をする
将来を見据えてお金を増やしていきたいと考えているなら、資産運用は今からすべき行動だと言えます。
しかし、焦りは禁物。ネットや本などで、知識をつけ、投資スタイルや投資知識に応じて、自分にぴったりの資産運用を進めていきましょう。
本を見て勉強したい方向けにお勧めの本も紹介していますのできになるかたはどうぞ^^
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