NISA vs iDeCo!おすすめなのはどっち? - かめ爺の学校

NISA vs iDeCo!おすすめなのはどっち?

投資

NISAとiDeCoは,初心者の方にとても人気な資産運用方法です。ですが、「どちらから始めればいいんだろう・・」とお悩みの方もいると思います。この記事では,それぞれのメリット・デメリット、おすすめの運用方法をわかりやすく解説していますので、初めての資産運用の参考にしていただければと思います。

5行でわかる要約

  1. NISAとは、株式や投資信託などでの運用益が非課税になる制度のこと.
  2. iDeCoとは、自分で年金を作る制度のこと.
  3. 自分のペースで運用したい人には、NISAがおすすめ。
  4. 老後資金を積み立てたい人には、iDeCoがおすすめ。
  5. バランスよく運用したい人には、併用がおすすめ。

NISAとiDeCoの3つの違い

NISAとiDeCo ここが違う!

  • 加入できる条件
  • お金を引き出せるタイミング
  • 税金の優遇措置

違い①加入できる条件

iDeCoNISA
20歳以上65歳未満の国民年金被保険者 満20歳以上の国内居住者

iDeCoとNISAは、加入できる方の条件に違いがあります。

NISAの場合、20歳以上なら誰でも加入でき、年齢に上限がありません

一方、iDeCoは、老後資金を蓄えるための制度なので、加入できる人が、60歳までに限られます

また、国民年金保険料をきちんと納めている国民年金被保険者である必要があります。

なお、iDeCoでは、毎月拠出できる金額が、国民年金の種類(1号、2号、3号)によって異なります。

違い②お金を引き出せるタイミング

iDeCoNISA
原則60歳になってからいつでも引出し可能

iDeCoもNISAも、お金を運用する制度ですが、運用したお金を引き出すことができるタイミングに違いがあります。

NISAは、いつでも引き出しが可能です。

一方iDeCoは、年金のような老後資金を蓄えるための制度であるため、原則60歳以降でないと引き出せません

違い3税金の優遇措置が違う

iDeCoNISA
運用益が非課税 掛け金が全額所得控除 受取時に税制優遇が受けられる運用益が非課税

iDeCoもNISAも、税金の優遇措置を受けることができます。

ですが、上の表でもわかるようにiDeCoのほうが税制優遇を受けられる項目が多いです。

NISAとiDeCoの共通点

どちらも、運用して得た利益を非課税とすることで、より資産形成を始めやすいように国が作った制度です。

運用益が非課税となるメリットというのが、ピンとこない方もいるかもしれません。

たとえば、外国株式に投資を行う投資信託で過去10年運用していた場合を見てみましょう(下図)。100万円の元本に対し、10年後には資産が356万円に増えているという結果になりました。もし、非課税制度を使わずに運用をしていた場合は、利益に対し20.315%の税金がかかることになりますので、256万円×20.315%=約52万円も税金がひかれ、手元に残る資産は304万円になってしまいます。これが非課税になるということは、手元に356万円がそのまま残るということです。

運用益が非課税になるメリットは、とても大きいことをお分かりいただけたかと思います。

NISAとiDeCo、こんな人におすすめ

NISA(一般NISA、つみたてNISA)がおすすめな人

  • 積立をする自身
  • 柔軟に運用したい人
  • たくさんの商品から選びたい人

iDeCoがおすすめ人

  • 老後のためにしっかりお金を積み立てたい人
  • 収入が安定している人
  • 退職金制度がない人

併用がおすすめ

結局、「どっちが良いんだろう・・・」とお考えの方。

NISAとiDeCoは別々の制度なので、併用することが可能です。

しかし、一般NISAとつみたてNISAは同じNISAという制度なので、一どちらかを選ばないといけませんが、一般NISAとiDeCo、つみたてNISAとiDeCoなど、iDeCoとの併用は可能です。

例えば、手元のまとまった資金を一括で運用しながら、老後に向けてコツコツ毎月貯めたい方は、

→一般NISA+iDeCo

まとまった資金は無いけど、将来に向けて非課税制度をフル活用した積立を行いたい

→つみたてNISA+iDeCo

というように併用するのが良いでしょう。

iDeCoとNISA、どちらか一方を使っていれば十分!というわけではありません。なぜなら、どちらの制度も非課税枠に上限があるためです。iDeCoで毎月掛けられる上限金額は、加入者の職業などによって異なりますが、例えば会社員や公務員の方の場合は、毎月の上限額が1.2~2.3万円程度となっている場合があります。掛金が1.2万円であった場合、iDeCoに加入してしっかり老後資金を貯めていたつもりでも、仮に加入期間を20年とすると、20年で拠出した金額は合計288万円となります。運用でうまく増やせていたとしても、数百万円程度の資金にしかならず、老後に十分な金額とはいえないかもしれません。

このため、毎月の収支に余裕がある方は、iDeCoとNISAを併用し、非課税制度をフル活用しながら資産形成を行っていくことがお勧めです。

NISAとiDeCoの始め方

金融機関を選択する

NISAやiDeCoを始めたい場合、どこの金融機関で口座を開くか、自分で選ぶ必要があります。

金融機関によって取り扱っている金融商品の品揃えはさまざまです。NISA口座で株式運用をしたい人は証券会社で口座開設をする必要があります。

また、投資信託の運用を希望している場合は証券会社だけでなく、銀行や信用金庫などの最寄りの金融機関でも口座開設が可能です。

最近ではオンライン上で手続きが完結するようなネット証券会社も人気が出てきています。

自分が使いやすい証券会社を選ぶと良いでしょう。

NISAの始め方

  1. 口座を開設する

金融機関を選択したら、次に口座開設の手続きをします。

その際は本人確認書類の他にマイナンバーの申告も必要になります。マイナンバーカードを作成していない方は、運転免許証などの本人確認書類の他にマイナンバー通知カード、もしくはマイナンバーの記載のある住民票などの準備が必要になります。

口座開設書類の提出後、各金融機関から税務署へ審査の申請をします。この審査は約1~2週間かかり、問題がなければ金融機関から承認の連絡が来ます。

  1. 金融商品を買い付ける

口座開設後、自分が希望する金融商品の買い付けをします。その際は、NISA口座と課税口座の選択を間違えて契約しないように注意しましょう。

iDeCoの始め方

  1. 口座を開設する

金融機関を選んだら、口座開設の手続きを行います。

WEB上で直接入力する場合、郵送で手続きできる場合がありますので、都合に合わせて選択すると良いでしょう。

会社員の場合「事業主の証明書」など会社に所属している証明が必要となります。取得したら、アップロードあるいは返送して手続きを進めましょう。

だいたい1ヶ月前後で口座開設が完了します。

  1. 運用商品を選択する

将来に向けて生活資金をいくら準備したいかリスクはどの程度まで許容できるか、そのためにリターンはどのくらい必要かなどは、人によって異なります。

iDeCoを通じて購入できる運用商品も同じように、さまざまな仕組みや特徴があり、リスクとリターンの度合いがそれぞれ異なります。

自分が運用する目的やリスク許容度を運用商品の特性などと照らし合わせた上で、自分の意向が実現できそうな商品を選択するようにしましょう。

まとめ

本記事でお伝えした内容をまとめると、

  • NISAは、運用資産をいつでも引き出すことができる
  • iDeCoは、節税効果が大きい
  • NISAとiDeCoには掛け金の上限があるので、併用して運用するのがおすすめ

資産運用すべてに言えることですが、人によって投資をする目的・目標額は異なるため、必要な金融商品は異なります。

まずは、ご自身の運用の目的・期間・リスク設定を明確にして、自分に合った金融商品を選びましょう。

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